裁判員制度が出来て1年
先週の「メンタージャム大阪」は、メンター会員の永井一弘弁護士を講師にお招きして、裁判員裁判についてお話しいただきました。
永井弁護士には裁判員制度ができる前に、制度の趣旨や仕組みについて解説していただきました。その後、ご自身が裁判員裁判において、被告人の弁護をされたということです。今回は実際の運用を体験された永井弁護士に、いろいろと興味深いお話を聞く事ができました。
お話の総括としては、「この制度は裁判員裁判でない裁判にも、良い影響を与えている」ということです。
極端な話で言うと、これまでは法律家が理解していれば、裁判は進んでいったのです。それが、特に冒頭陳述や要旨のときは、ビジュアル化、時系列化、論点の明確化など、国民に理解しやすいように様々な工夫がされるようになっています。当たり前のこととも言えますが大きな変化です。
一方で、裁判員の負担を軽減するための準備や手続に時間がとられ、公判を始めるまでに時間がかかってしまう、という問題もあるようです。
私の印象としては、国家権力たる検察が犯罪を立証する体制に比べて、弁護人側が体制をしっかり整えることは非常に難しそうだな、ということです。
お金をいくらでもかけることができるならば、検察に負けないくらいの体制も整えられるでしょう。しかし、それでは「裁判も金次第」となってしまうわけで、大いに問題です。
かける費用という点は、特に裁判員裁判に限らず、昔からあった部分なのでしょうが、今回、お話を聞きながら、改めて感じたことでした。
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